もうずいぶん前のことになりますが、ミスインターショナルの公式栄養コンサルタントであるエリカ・アンギャルのセミナーに参加したことがあります。
流暢な日本語で美容についていろいろ話をしてくれたのですが、とにかく彼女が繰り返し言っていたのはトランス脂肪酸がいかに体に悪いか、アンチエイジングの大敵かということです。
若かった私はアンチエイジングのことも、トランス脂肪酸のことも何も知らなかったのですが、とにかくトランス脂肪酸を摂取するのは危険だということが頭の中にインプットされました。
今この記事を読んでいる方でもしトランス脂肪酸について知らない方がいたら、知る機会を持つことができてラッキーということです。
トランス脂肪酸を含む食品の代表はマーガリンです。
日本ではバターの代わりに深い考えもなく安価なマーガリンを朝の食卓に並べる人が多いですが、これは実はとても危険な行為です。
海外ではマーガリンやファストスプレッドなどの販売を法律で禁止している国もあるほどです。
アメリカでは2018年までにトランス脂肪酸を食品添加物から全廃すると宣言しています。
また禁止までしていなくても、トランス脂肪酸の表示を義務付けている国は少なくありません。それくらい危険な食品なのです。
どのように危険かといえば、悪玉コレステロールを増やす、動脈硬化、心臓疾患などを引き起こす、発がん性がある、免疫機能を低下させる、認知症になりやすい、不妊や胎児の低体重の原因となる、アレルギー、アトピーなど皮膚疾患を引き起こすなどがあげられます。
こんなにたくさんの病気の原因になりうるトランス脂肪酸は全く体が必要としない食品なのです。
私はマーガリンやショートニングを摂取してないから大丈夫なんて思わないでください。
マーガリンやショートニングはパンやドーナツ、コーヒークリーム、ポテトチップス、クッキー、カレーのルウ、インスタント食品、揚げ物、ファーストフードなど私たちが毎日食べるものに知らず知らずにうちに含まれているのです。
なぜ多くの食品にトランス脂肪酸が含まれているかといえば、安価で保存がきくからにほかなりません。
ちょっと小腹がすいたときに食べてるお菓子、トランス脂肪酸が含まれているかどうかなんていちいち意識しないですよね。
発がん性やら動脈硬化やら気になりますが、今回はアンチエイジングにしぼってトランス脂肪酸による影響を見てみましょう。
トランス脂肪酸は体内で血液をどろどろにするだけではありません。
トランス脂肪酸によって体内でアンチエイジングの大敵と言われている活性酸素が作り出されます。
活性酸素が増えると細胞は酸化し老化が進みます。
細胞が傷つくことで、肌荒れ、しわ、シミ、むくみなどが起こるのです。
いつまでも若々しく健やかでいるためには私たちの体を構成している細胞が健康で新鮮であることが大前提です。
そのためにトランス脂肪酸を排除することはアンチエイジングの最初のステップと言えるでしょう。
それにしてもあまりに多くの食品にトランス脂肪酸が含まれていて何を排除すればいいのか判断が難しいと思います。
アンギャル氏が何度も言っていたのは、日本食を食べないさいということ。
アンギャル氏のような欧米人から見ても昔ながらの日本食は美容にもアンチエイジングにもまさに理想の食べ物だそうです。
お米、納豆、味噌、豆腐の食品としてのすばらしさについてアンギャル氏は日本人よりも熱く語っていらっしゃいました。
それでも、菓子パンが食べたい!ドーナツが食べたい!フライドチキンが食べたい!という人には後の記事で理想のおやつや間食についてご紹介しますね。